「五分前行動」という言葉は良く聞きますが、就職活動では「三十分前行動」を心掛けると良いでしょう。
面接や説明会等の会場迄の道程は、普段から使い慣れた場所ではないので、迷ってしまう事も考えられます。「遅刻するかもしれない」などと焦ると、気持ちの余裕が無くなりますし、余計な汗をかいて髪形やメイクが崩れ、清潔感が損なわれてしまうかもしれません。
会場に到着したら、先ず身嗜みをチェックして、時間に余裕が有れば、先方に提出した書類を読み直しておきます。更に、その企業に関連するニュースや新聞サイトの記事などをチェックしておくなどすると、気持ちに余裕が生まれます。
ヘアスタイルのセットや、服装等は、会場に着くまでに多くの方が準備しているはずなので、直前の身嗜み対策では、主に崩れや汚れが無いかを確認するようにしましょう。
具体的には、移動する間に髪の毛先がはねていたり、(いわゆる)アホ毛が立っていたりしないかをチェックします。ウテナの「まとめ髪スティック」は、携帯に便利なスティック式なので、就活生の身嗜み対策に良く選ばれているアイテムです。
笑った時の口元や、歯についた汚れなども見落としがちですので、直前にしっかりとチェックしましょう。
緊張すると表情が固くなりがちですので、軽い顔面体操で表情筋をほぐしておくのも効果的です。口をすぼめて「う」、口を大きく横に開いて「い」とする形を、鏡の前で何度か繰り返します。特に「い」と開く際に、中の良い友人や家族と話す時をイメージして笑顔を作ると、更に表情が柔らかくなります。
面接の際、自分を良く見せようとする事ばかりを意識しすぎると、相手の様子が目や頭に入ってきません。面接は「面接官との会話」だということを意識し、相手の表情や話の内容に注意を向けましょう。
事前に用意してきた、質疑応答シミュレーションの内容を、一言一句間違えずに読み上げる人よりも、相手の問いかけに少し考えてから答えたり、笑顔でハキハキとした受け答えをしたりする人の方が、印象は良くなります。自分の応答内容ばかりに集中し、相手との会話を意識していない人にはそれが出来ません。
質問の意図が掴みきれなかった場合には、「恐れ入りますが、もう一度お聞かせいただけますか」、質問の意図に最適と思われる答えが見つからない場合には、「質問の意図に沿っているか分からないのですが」など、相手に寄り添った受け答えができれば、質問の意図に沿った完璧な答えができなくても、さほど問題にはなりません。
面接の場には、特有の緊張感が漂っていて、就職活動の序盤ではどうしても緊張してしまう人が多いと思います。が、その雰囲気の中で自然に振舞えるようになるには、やはり場数を踏む事も大切です。
経験を重ねることで、受け答えにも余裕が生まれ、より上手く自分をアピールできるようになっていきます。第一志望の企業を受ける前に、練習も兼ねて幾つかの企業で面接を受けておくとよいでしょう。
全く興味が無く、志望する気がない企業だと、緊張感が無いので余り練習になりません。当初はそれほど強く志望していなかった企業に、就職活動を進める中で興味が出てくる可能性もありますので、面接を受ける企業を増やす事は結果として将来の幅を広げる事にもつながります。
ここでは、内定獲得に繋がる、面接直前の対策を幾つかご紹介しました。いずれにしろ、時間や気持ちに余裕を持って面接に臨む事が内定の獲得に繋がるといえます。早めの行動は就活に限らず大切ですが、特に就職活動中は意識して、早めの行動を心掛けるようにしましょう。
気持ちに余裕を持つ為には、直前の対策だけでは足りない事もあります。出来るだけ面接の場数を踏み、その場の空気に慣れておき、第一志望の企業で面接を受ける際は、気持ちに余裕を持つことが大切です。これらの対策で、面接や試験に集中し、志望企業の内定を勝ち取りましょう。