普段生活していく上で、自分の性格や特徴についてじっくりと考える機会は余りありません。しかし、正確に自分の魅力をアピールする為には、なにより自分について知る事が大切です。先ずは自分の特徴だと思う事を、良い面も悪い面も含めて書き出してみましょう
例えば、「責任感がある」「几帳面」「細かい所に良く気が付く」「少し融通が利かない」と言ったことです。
思い浮かばない時は、家族や友人等に聞いてみると良いでしょう。自分では気が付かなかったけれど、言われれば納得する特徴を上げてくれる事が良く有ります。又、性格や特徴を表す言葉を一覧表で沢山見て、その中から自分に当てはまる物を探す、という方法もあります。
悪い面は「頑固→意志が強い」などとプラスの言葉に言い換える事も出来ますので、それらも洩らさず、兎に角沢山の特徴を書き出しておきましょう。
次に、志望する企業の業界や企業風土、希望職種などに合わせて、自分の特徴をピックアップして行きます。
採用活動を行っている企業には、求める人物像があります。内定率を高める為には、自分の特徴の中から出来るだけそれに沿う様な特徴を選び出し、アピールする事が大切です。
例えば、何より信用が必要とされる金融系では、「真面目」「しっかり者」、市民サービスが求められる公務員や、ホスピタリティが大切な福祉系では「優しい」「細やか」「丁寧」などが求められます。業界や職種によっては、「リーダーシップがある」「コミュニケーション能力が高い」「臨機応変に動ける」などが求められる場合もあります。
幾つかの業界や、企業を跨いで応募する場合、共通の自己PRを使用する事はお勧めしません。出来れば企業毎に、相手のニーズに合う自己PRを書きましょう。
単に、これらの特徴を羅列するだけでは、採用担当者には届かないでしょう。「私はリーダーシップがあります。」と説明しても、根拠が無ければ説得力に欠けるからです。
その為、アピールしたい特徴ごとに、自分のこれまでの経験からくるエピソードを抜き出して自己PRを書くようにしましょう。例えば「アルバイト先で様々なお客様やスタッフと接して、臨機応変に動く力が養われた。こういったトラブルが有った時に、こう解決した事で、店長から高評価を受けた。」などと言った具体的なエピソードを交えるのがお勧めです。
自分の特徴は、普段の生活の中で現れていますので、全くエピソードが無いという事はありません。家族や友人とも相談しながら、エピソードをじっくり思い出し、オリジナリティを出しましょう。
自分なりのエピソードを考える事と並行して行って欲しいのが、自分のPRしたい特徴と同じ特徴をアピールした例文を沢山読み込むという作業です。
同じような特徴をアピールしてきた学生がいて、他の条件がほぼ同じであるならば、そのアピールの内容を比較されて、合否が分かれます。つまり、他の学生と比較し、優れたアピールとなるよう工夫しなければならないと言う事です。
沢山の例文に目を通すことで、どのように書けばアピールに効果があるか、余り効果が無いのはどんな文かが、徐々に分かってきます。それらを参考に自己PRをブラッシュアップしていきましょう。
ここでは、内定率をアップする為の自己PRを作成するコツについてご紹介しました、優れた自己PRを完成させる為には、自己分析と相手企業の分析、エピソードを交えたオンリーワンの文章作成、多数の例文を参考にしたブラッシュアップが大切です。
これらのプロセスは、自己PRの作成だけでなく面接対策としても役立ちます。採用担当者に刺さる、自己PRを作成して、志望する企業の内定獲得を目指しましょう。