就活用証明写真に写るのは、胸より上の部分だけです。姿勢は余り関係無いと思っている方も多いようです。
しかし、メイクや髪型、服装をきちんと整えていても、姿勢が悪ければ納得のいく写真にはなりません。人間の顔はちょっとした角度の違いでも大きく印象が変わってしまう為です。
写らないと思われる部分も気を抜く事無く、全身に気を配りましょう。そうする事で自然と表情も引き締まり、凛とした印象になります。
具体的に良い姿勢で撮影してもらうコツとして、足を組んだり、開いたりせずに真っ直ぐ座りましょう。「足元は写らないから、関係無いのでは?」と思われるかもしれませんが、人体は繋がっていますので、下半身に歪みがあると上半身にも影響が出ます。
座ったらお尻を後ろにグッと引きましょう。バランスが取り易くなり、良い姿勢を作る土台となります。
姿勢の土台ができたら、次は頭が上から引っ張られているイメージで、背筋を伸ばします。
良くありがちなのが、姿勢を良くしようとする余り、胸を張りすぎて背中をそらしすぎてしまうパターンです。お臍の少し下にある「丹田(たんでん)」と言うツボの辺りを意識して少し力をこめると、無理に胸を張らなくても姿勢が真っ直ぐになります。
又、いわゆる「スマホ首」「ストレートネック」と言われる状態になっている人は、首を前に突き出したような姿勢のために、首が短く見えてしまいがちです。その状態では顔が大きく写ったり、不自然になったりする原因となるので、事前に体操をして首周りの筋肉をほぐしておきましょう。
○ストレートネック対策の体操
顎をぐっと前に突き出し、顎先を後ろに押し返す様にして、思い切り二重顎を作ります。これを何度か繰り返し行うと、首に自然なS字カーブが出来るので、試してみてください。面接前にもこの体操を行って、首周りをほぐしておくと良いでしょう。
女性に多く見られる失敗のパターンが、目をなるべく大きく見せようとして、顎を引きすぎてしまう事です。顎を引きすぎると、表情によっては少し暗い印象になったり、にらんでいる様に見えたりしますし、柔らかい表情だと上目遣いで相手に媚びているようなイメージになってしまいます。
逆に男性に多く見られるのが、顎の上がりすぎです。フレッシュさの無い、偉そうな印象になってしまいますので、注意しましょう。
顎を良い位置に持っていく為に、顎そのものよりも額に意識を向ける事が大切です。目力を伝える為、いつもよりは少しだけ目を見開き(やり過ぎると怖い表情になるので適度に)、首筋を伸ばして、額をスッと少しだけ前に出すようなイメージを持つと、顎が自然な位置にきます。口角を少し上げ、微笑んだ表情を作りましょう。歯は、見せない方が良いです。
掌は足の付け根側に置き、肘は自然に後ろに引くようにします。こうするとバランスが取り易くなるので、良い姿勢をキープできますし、腕周りもすっきりとした印象になります。
手の位置がズレルと、左右の肩の高さが違ってしまい、ちぐはぐな印象になってしまうので注意しましょう。両肩の高さが揃っているかどうかで印象が大きく違ってきます。
ここでは、証明写真に良い姿勢で写る為のコツを幾つかご紹介しました。どれもちょっとした心がけで出来ると思いますので、普段から意識しておくようにしましょう。普段から良い姿勢を意識するようにしておけば、就活用証明写真撮影時の他、面接時にも役立つ事でしょう。
ただ、これらのコツを身に付けていても、ちょっとした角度の違いで、証明写真の印象は大きく変わる物です。より良い印象の写真に仕上げたいなら、やはり細かい角度の調整や姿勢の指導をしてもらえる、写真館の利用がお勧めです。就活用証明写真の撮影なら、プロのヘアメイクや、経験豊富なカメラマンの在籍している、写真館を利用しましょう。