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親の助言・サポートはどのくらいうけいれるべきか

親の助言・サポートはどのくらいうけいれるべきか

目次

  1. 親は子供の事が気になる 就活も例外ではない
  2. 親の追い風サポートの例
  3. 親の足枷サポートの例
  4. 親世代の就活の常識が今も通用するとは限らない事に注意
  5. 社会人としての第一歩 最終判断は自分の意志で行うべき
  1. 親は子供の事が気になる 就活も例外ではない

     近年、企業の採用担当者間で注目を集めるようになった言葉に「オヤカク」と言うのがあります。企業への内定・就職に対して、親の確認を取る事です。本人は内定承諾書を提出していたにも拘らず、親に反対されたことにより、後で内定を辞退するケースが増えている為です。

    現在就職活動に取り組む子供達の親世代は、史上空前の好景気だったバブル経済期に就職活動した人が多く、昨今のように内定を得る為にOB・OG訪問を重ねたり、何十社もの説明会や面接を受けたりと言った経験がありません。

    自分達の頃とは、全く違う次元の苦労をしている我が子の姿を見るうちに「このままで上手く社会に入れるのだろうか」「何とかして手助けしてやりたい」と、サポートを始める親が多いようです。勿論、その中には本当に力になる、ありがたいサポートもあるのですが、残念ながら就活生の考えや、将来の可能性の幅を狭める結果に繋がるものも少なくないのです。

    現在就活期の子どもは、親と子供の上下関係が明確だった上の世代と比べて、親子の距離感が近く、普段から何かと親に相談する人が多い世代でもあります。洋服選びや恋愛の悩みなど、友達感覚で親に相談しながら育ってきた為、就活の事も当然のように相談してしまい、親の考えに無条件で従ってしまう人も少なくないのです。

  2. 親の追い風サポートの例

     では、親からもらえるサポートのうち、どの様な事が就活生の力となり、志望企業の内定獲得に繋がるのでしょうか。いくつか例を挙げてみます。

    メンタル面のケア:現在の就職活動では、何十社もの企業に応募し、多くの場合落ちる事が普通と言えます。親世代の中には数社の面接で合格したという人が多いので、「何で落ちるの」「貴方がこうだからじゃないの」などと問い詰めたり、責めたりする親も少なくありません。ただでさえ面接に落ち、自分を否定されたかのように感じているときにそんな対応を受けると気持ちが折れてしまいます。
    一方で、落ち込んでいるときにそっと側に居てくれたり、明るく普段通りの声をかけてくれたり、痒い所に手が届くような対応を受けると、気持ちが落ち着き、又頑張ろうと思えるでしょう。

    自己分析の手伝い:履歴書や、エントリーシートの作成で、必ず必要となるのが自己分析です。自分自身では、中々気付く事の難しい長所や欠点が、小さな頃から見てきた親にはしっかりと見えているはずです。変に持ち上げたり貶したりせず、第三者の視点でアドバイスしてくれるよう依頼して見ましょう。
    社会人経験から得たノウハウ:例えばスーツの手入れ方法や、靴の磨き方のコツ等、普段から社会人生活を送っている人ならではのノウハウ。これらは、自分では気づき難い部分なので、親からアドバイスを受けると、助かるという人は多いでしょう。

  3. 親の足枷サポートの例

    それでは逆に、就活生の足を引っ張り、可能性を狭めてしまう、親のサポートの例を挙げて見ます。

    志望先への口出し:多くの就活生にとって、最も有り難くないサポートと言えます。多くの親が、ついやってしまいがちな事でもあります。志望先は自分のやりたい事や、企業理念への共感、自分の得手不得手を踏まえて決める事が大切です。親のプレッシャーから鬱を発症してしまう人さえいます。押し付けは、親の自己満足でしかないのです。

    志望先・内定先への連絡:親の中には、子供の志望先や内定先に電話を入れ、自分の子供のアピールをしたり「宜しくお願いします」などと、頼み込んだりする人も見られます。しかし、採用担当者の立場で、そのような行為をされた時の印象を想像してみれば、決して良い結果には繋がらない事が分かるでしょう。親から連絡が来る事で、その子供には「自立心が無い」「トラブルメーカーになるのでは」と言った印象が付き、低評価の原因となる事もあります。そうはならなくても、本人が「恥ずかしい」「悪印象になったかもしれない」と不安になり、萎縮してしまう事もあります。

  4. 親世代の就活の常識が今も通用するとは限らない事に注意

     親世代が就活をしていた時代は、大企業に入りさえすれば、後は年功序列で出世が叶いました。その為、未だに「偏差値の高い大学を出て、大企業に入りさえすれば安泰」と言った価値観に捉われてしまっている人も多くいます。しかし、昨今ではどんな大企業に就職したとしても、それだけで安泰とはとても言えません。

    企業自体が倒産する可能性もありますし、自分に合わない仕事に就いたばかりに、直ぐに転職したり、精神のバランスを崩してしまったりする事も有り得ます。時代が違う以上、社会常識も変化していくのは当然です。その為、志望先企業の選定などでは、親の言う事に無条件で従う必要などありません。

  5. 社会人としての第一歩 最終判断は自分の意志で行うべき

     就活は、社会人として歩み始める最初の一歩です。どの道をどう進んで行くのか、その結果がどうなるかについての責任は、全て自分自身に掛かってきます。

    親の意見にばかり従って道を選んでしまうと、納得のいかない結果になった時に、親のせいにして、自分自身で責任を持てない人間になってしまう可能性も有るのです。そうはならないように、あくまでも自分の意志で、納得のいく判断をするべきです