目の下にクマが有ると、証明写真を撮ったときに印象が大きくダウンしてしまいます。クマがある状態は、次のような印象につながると言われています。
○年齢より老けて見える
○不健康そうに見える
○暗く見える
企業の採用担当者は、これから自分たちの会社で共に働く仲間を探しています。その為就活写真では清潔感や信頼性、明るい印象を与える事が大切で、不健康で暗そうな印象ではマイナス評価しか得られません。「これから仕事に意欲的に取り組んでくれそう」と思わせる若々しさも、クマがあると損なわれてしまいます。
クマは色によって大まかに、茶・黒・青の三種類に分けられます。種類により原因や解消法が違いますので、先ずは自分のクマがどの種類なのか見分けましょう。
○茶グマの特徴:茶グマは、化粧品やこすり過ぎによる色素沈着が主原因です。触っても角度を変えても見た目は余り変化しません。
○黒グマの特徴:たるみや皮膚の凹みなどが原因です。上を向くと余り目立たなくなります。
○青クマの特徴:血行不良が主な原因です目の周りの皮膚は薄いので、結構の影響を受けやすい為です。手で軽く押さえると血流が変化し色が変わります。
主に色素沈着により、出来てしまう茶色いクマ。紫外線によるダメージや、アトピー性皮膚炎、乾燥によるターンオーバーの乱れ、過度の洗顔や目のかゆみによる摩擦、化粧の洗い残し、化粧かぶれなど、様々な要因で発生します。
根本的な解決の為には、普段から日焼け止めを欠かさず、美白効果の期待できる基礎化粧品を選んで、ケアしてあげましょう。ひどい場合には、皮膚科でメラニンの産生を抑える働きがある「ハイドロキノン」と言う薬を、処方してもらう事もできます。
普段から丁寧にメイクを落として、目の周りをしっかりと保湿し、皮膚の正常なターンオーバーを促しましょう。目の周りの皮膚は薄いので、余り強く触らないことも大切です。
二十代以降になると、遅発性両側性太田母斑様色素斑(ちはつせいりょうそくせいおおたぼはんようしきそはん)と言う、アザのような色素沈着が突然発生する事もあります。この場合はレーザー治療が有効とされています。
メイクで消す場合は、イエローやライトベージュのコンシーラーを使いましょう。パウダーファンデーションの場合は、下地を塗った後、リキッドファンデーションの場合は、ファンデーションの後に筆タイプのリキッドコンシーラーを、気になる部分に塗ります。パウダーの後に塗ってしまうと、厚塗り感が出るので注意が必要です。
黒グマの正体は、目の下の影です。生まれつきで目元の脂肪が少ないと、皮膚に凹みが出来て、影が出やすくなる事で出来ます。又、加齢によって目元の脂肪が減ってくぼんだり、やはり加齢による、目元の筋肉の衰えなどで、眼窩脂肪がたるみを引き起こしたりする事で、後天的にできる事もあります。
黒グマは、セルフケアでは中々解決が難しい物です。根本的な解決を目指すなら、皮膚のへこんだ部分にヒアルロン酸を注入したり、たるみを切除したりする手術を行う事になります。目元の筋肉を鍛える顔面体操をしたり、張り対策化粧品などでケアしたりする事で、多少改善が期待できます。
メイクで隠す場合は、パール系のコンシーラーで目元を明るい印象にします。それだけで上手く隠せなかったときは、先にオレンジレッドの口紅や、クリームチークで黒い部分をカバーするようにしましょう。その上から、肌よりワントーン明るいコンシーラーを塗る事で上手く隠せます。
青グマの主な原因は血行不良です。色白で皮膚が薄い人ほど発生しやすく、睡眠、冷え、疲労、ストレス、目の疲れなどにより起こります。
青グマを解消するには、目の周りの血行を改善する事が大切です。マッサージやホットマスク、ツボ押しなど効果が有ると言われています。生活習慣を見直し、身体全体のストレスを減らす事も心掛けるとよいでしょう。
目の周りは、皮膚がとても薄いので、強く擦ったり刺激したりすると、色素沈着やシワが出来てしまうなど、逆効果になる事もありますので、注意してください。滑りを良くする、マッサージオイルやクリームを使って、優しくマッサージします。
メイクで消す場合は、青く見える部分に、オレンジ系のコンシーラーを乗せて、指の腹でトントンと軽くたたくようにします。反対色なので、青みが気にならなくなります。その上から、肌より少し明るめのコンシーラーを重ねると、肌馴染みがさらに良くなります。
第一印象を良くしたい就活写真では、クマ対策が欠かせません。普段からクマが気になる人はこの機会に自分のクマのタイプを知り、普段からのケアに役立てましょう。
クマの種類により、メイクの方法も変わってきます。この記事を参考にしても、うまくクマが隠せなかった方は、プロのヘアメイクが在籍している写真館などで、一度相談をしてから、証明写真を撮影するようにしてみてください。クマのない、生き生きとした表情の就活写真が作れるでしょう。