Photoshopは、画像加工ソフトとして世界トップクラスの知名度と機能性を誇ります。一般人が購入できる市販ソフトであるにも拘らず、写真館を始め、プロの現場でも多数使われています。
Photoshop自体は、世界的企業の一つであるAdobe Systems(通称アドビ)によって開発・提供されている商品です。1990年にバージョン1.0がリリースされて以降、ソフト一つで写真加工・修正から印刷データの作成・修正などが出来るといった便利さから、印刷業界始め各分野に急速に広まりました。
ゲームソフトのように、新しいバージョンを買い切り型式のパッケージ版で購入できたのは2013年までで、それ以降は、月額制若しくは年額制のクラウド型サービス、「Adobe Creative Cloud」に統合されました。
ちなみに、Photoshopのみを使用する場合月額2000円程度から使用できるようです。
Photoshopを使用すれば、肌の明るさや色合いなどが簡単に変更できます。肌や写真の明るさ調整といった加工はPhotoshopでは基本的な機能です。証明写真全体を明るくして美白効果を出したり、健康的な小麦色の肌に加工してみたり、技術力さえあればあらゆる加工が実現できてしまいます。
手元のデジカメやスマホで撮った写真を切り抜き、証明写真サイズに加工するなどといった画像加工も可能です。Photoshopを導入すれば、自撮や街中の証明写真機の写真でも、好きなように手直しできます。
その他、就活証明写真でよく利用されている機能として、
○毛穴や吹き出物を隠す
○目の下のクマ、シミなどを薄くする
○顎のラインを変える
○左右の肩の高さやネクタイの傾き等を調整する
と言ったものが一般的です。
Photoshopには、プロでも完全には使いきれない程、多彩な機能が搭載されています。写真加工だけでなく、Webデザインの製作やイラストの作成まで、デザインに関する事ならほぼ一つのソフトで作成が可能だといっても過言ではありません。
その為、Photoshopの使い方を極めたプロの手にかかれば、
○肌色の調整
○目・鼻・口のサイズ、位置関係の調整
○顎や頬骨、フェイスラインの修正
○髪の毛やスーツの色を変える
と言った加工を駆使して、本人とはまるで別人に見せる程大きな加工を施す事も可能です。
但し、就活用写真はあくまでも、書類選考を通過し面接へ進む為、自分の事をアピールする手段の一つです。日本の就活市場では、男女を問わず清潔感のある、ナチュラルな表情・メイク・髪型・服装が評価されると言う傾向にある為、証明写真を修正加工しすぎて別人に見えてしまっては意味がありません。
あらゆる加工を施して理想の顔に作り上げたとしても、結局面接へと進めば、加工前の自分の顔で対面する事になります。Photoshopを利用する場合は、「どうしても気になる個所を軽く修正」する程度に留めましょう。
尚、Photoshopの技術にはプロであっても人により差があります。画像加工が得意ではなかったり、人物写真より景色や商品等の修整加工を得意としていたりするカメラマンに加工を依頼した場合、仕上がりが不自然になる事も有るので注意が必要です。
世界的に有名な画像加工ソフトであるPhotoshopを使用する事で、軽い肌の修正から、別人と見紛うような大幅な加工まで、大抵の修正加工は実現できます。
但し、証明写真は「無地の背景にスーツを着たバストアップ」と言う、非常にシンプルな構成ですので、加工をしすぎるとかえって不自然さが出ます。優れた機能を持ったソフトで画像加工をする事も大切ですが、そもそも最初からきれいに撮影してもらえば、無理に修正加工する必要はありません。加工を前提とするより、プロのカメラマンに証明写真を撮影してもらう方が賢明と言えます。
中でもお勧めなのが、毎年数多くの就活生を撮影している写真館の利用です。実績のある写真館で最高の一枚を撮影すれば、最低限の加工で自分の見た目をアピールできます。