就職活動期間中に「辛い」と感じるのは、慣れない自分との戦いが長期間に渡るからです。
就活では、それまであまり経験しない、
○自己分析
○企業分析
○履歴書やESの作り込み
○初対面の人との面接
などを、何度も繰り返す事になります。
普段自分のスキルや経歴を深く掘り下げたり、自分の経歴やこれからの展望等を全力でアピールしたりする機会は少ない為、「慣れない事をする」事自体に疲れてしまうのです。
又、複数の会社から「落選」を意味する、所謂「お祈りメール」を貰ったり、面接で思った様に自己アピール出来なかったりしてしまうと、「何故自分は上手くできないのか」と、自分で自分を責めてしまう気持ちも出て来てしまいます。
ただ、就活において、選考に落ちる事は自分の能力や経歴などを全否定される事ではないのです。一定以上の能力や条件を満たしていても、「もっと良い人材がいた」「既に枠が埋まっていた」等の理由で、書類選考や面接で落ちる場合もあります。こういった就活事情を知っていれば、「運が悪かっただけ」だと切り替えられる事でしょう。
就活を楽しめるようになるには、何を意識すると良いのでしょうか?
先ず挙げられる就活の楽しいポイントは、「細かい目標設定と達成」を繰り返し続ける事で、自分の成長を感じられるようになる事です。就活中は、内定を取るまで企業に提出するエントリーシートを改善したり、面接対応を練習したりといったように、様々な努力をする事になります。
自分の成長を実感する為に、就活中に気付いた問題点を、メモに残しておく事がお勧めです。後々見返し「以前失敗した事が今回は出来るようになった」などと言う事が分かれば、成長を実感できる事でしょう。
就活は、優秀な出会いの場であると言えます。特に自分には無い価値観を実感できるイベントが、面接におけるグループディスカッションです。
面接では、「海外留学経験のある人」「名のあるイベント等で結果を残した人」「信じられないような特技を持った人」などとも出会えます。自分と違う相手の意見に耳を傾けたり、面接後に声をかけて交友関係を持ったり出来れば、自分の価値観や考え方などを、より良い方向にブラッシュアップしていく事も出来るでしょう
極端な話をすると、「圧迫面接をしてくる面接官」との出会いさえ、考え方次第では、「社会には自分に理解できない理不尽さがある」事を味わうチャンスとして、活用できたりするのです。
就活では、今までなんとなく見知っていた会社について調べていくうちに、関連企業のある業界が気になってきたり、インターンシップで参加した業界へ進んでみたい、と感じたりする事も少なくありません。
「今興味がある仕事」と「将来自分が活躍できる仕事」は、必ずしも一致しないのが就活の難しい所でもあり、面白い所でもあります。場合によっては、最初は全く興味の無かった業界に入りたいと思うようになり、自分に合った企業に出会うと言う可能性も有ります。
又、就活中に知った業界と取引するようになった場合、業界知識が仕事でも役立つようになるかもしれません。
就活イコール辛い経験、と言うイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。どんな経験も心構え一つで、楽しみを見出す事が出来る物です。「お祈り通知」も、見方を変えれば「より自分に合った企業探しを再開するきっかけ」であるので、深刻に捉えたり落ち込んだりせずに、就活の楽しいポイントとして捉えましょう。
とは言え、書類選考の段階で何度も落ちてしまうのも困った事です。先ずは書類選考突破を目指す為、第一印象の良い証明写真を用意して、履歴書を作成しましょう。