スマホなどを使った自撮り写真なら、アプリでフェイスラインを細くしたり、目を大きくしたりと加工出来ますが、就活で使用する証明写真は、そのような加工で顔のサイズを誤魔化す事はできません。街中にある証明写真機では、お金を払って中に入り、写真撮影して出来栄えを確認するだけの一発勝負です。撮影した写真の取り直しも出来ますが、回数制限がありますし、既に仕上がった証明写真に手を加える事は出来ません。
ただ、プロカメラマンのいる写真館であれば、撮影後に画像を加工して貰う事も出来ます。しかし過度の加工は肌の質感を損ねたり、フェイスラインを不自然にしてしまったりする為、プロに撮影してもらった場合でも軽い加工に抑えるのが一般的です。
証明写真を小顔に見せる為には、撮影の時点で工夫を施しておく必要があります。
証明写真を撮影する時は、鎖骨が見えるくらい襟元の開いたシャツがお勧めです。詰襟シャツ等で首元を隠すと、肌色の面積が減って顔が大きく見えてしまいがちです。又シャツのボタンを、一番上まで留めてしまうのもお勧めできません。ボタンを留めて顎を強く引くと首元が締め付けられて、二重顎に見えてしまうからです。
証明写真を撮影する時の定番アイテムとして、
○鎖骨が見える開襟シャツ
○首もとの切れ込みが深めのインナー(Vネックなど)
が良いでしょう。
迷った場合は、ボタンの留め方で肌が見える範囲を調整できる開襟シャツを選ぶと良いでしょう。又、顎のラインがぼやけてほっそりとした印象に見えるので、首元の形状はUネックよりVネックがお勧めです。
小顔に写りたい方には、
○ポニーテール
○ハーフアップ
○ショートボブ
と言った髪型をお勧めします。
ポニーテールやハーフアップのように、髪の毛を高い位置で纏めてトップにボリュームを持たせれば、小顔効果が演出できるからです。又、エラが出ているタイプの方は、ショートボブ等でサイドの毛流れを調整して、顔の輪郭を隠す事で小顔に見せる事が出来ます。
肩に髪の毛が掛かっていたり、耳が隠れていたりすると全体的な印象が重くなってしまう為お勧めできません。但し顔の見え方は、毛量や髪色等によっても変わります。お勧めの髪型でも、自分に似合っていなければ意味が無いので、メイクや骨格に合わせた髪形を選ぶようにしましょう。
ちなみに、前髪を横に流して額を見せるのも、写り方のテクニックとして効果的です。
証明写真向け小顔メイクのポイントとして、「陰影」を利用して「立体感」を演出する事です。普段よりも明るいトーンのファンデーションを使っても、意外と小顔効果は得られません。証明写真を撮影する際の照明は、スマホのフラッシュよりも強いので、メイクが明るすぎると返って皮脂が目立ったり、陰影が飛んでのっぺりした印象になったりしてしまうのです。
ただ、就活市場では万人受けするナチュラルメイクが好まれます。しっかり作りこむフルメイクが難しい為、「顔の中心部分を少し明るく見せる」事を考えてメイクしましょう。Tゾーンに明るめのフェイスパウダーを少し重ね、顔の中心に視線を誘導すると小顔に見えます。
逆に顔の輪郭や頬骨にシェーディングを乗せて立体感を出し、暗い部分を目立たないようにするのも小顔効果としてお勧めです。
証明写真撮影の時は、椅子の中心に真っ直ぐに座り、左右の肩の高さを揃えて、背筋をきちんと伸ばしましょう。服装・髪型・メイクを完璧にしても、姿勢が悪ければ台無しです。猫背で肩より前に頭が出ていると、遠近感で顔が大きく見えてしまうのです。
姿勢を正すコツは、頭の天辺を上に引っ張られている、といったイメージを持つ事です。しかし街中にある証明写真機は、一発勝負なので微調整ができません。第三者目線で、小顔に見えているかをチェックしてもらう為にも、就活用証明写真はプロのカメラマンのいる写真館で撮影すると良いでしょう。