逆質問では「企業のホームページに載っていない事」を聞くようにしましょう。気になる企業の内情を調べられるのは、基本的にインターンシップやOB訪問、面接時の逆質問の時ぐらいです。就活生向け説明会やパンフレット、公式ホームページ、就職四季報などといった情報源は、あくまでも外部から企業の事を紹介する情報しか載っていません。
○入社後のキャリアパス
○有給や育児休暇などの取りやすさ
○入社して良かった事
など、事前に調べても分からない事を知る為に、逆質問を活用できます。
「知りたい事が思いつかない」場合は、事前に集められる情報から深堀りしておくと良いでしょう。
○企業のある地域から離れたくない場合は転勤・出張の頻度
○プライベートの充実度を重視するなら有給休暇取得率
○女性の場合は育児休暇からの復帰率・復帰後の待遇
など数字で答えられる逆質問なら、具体的で参考になる答えが期待できます。面接官からも「質問の内容が浅い、準備不足」と評価が下がる心配もありません。
逆質問に関する悩みの中でも多いのが、「志望動機と同じように、企業によって逆質問を変えるべき?」と言う問題です。結論として企業ごとに逆質問の内容を変える必要はありません。
なぜなら、同じ内容を逆質問しても、企業により返答は様々に違うからです。就職するにあたって一番知りたい逆質問の内容を一つ考えておけば、他の逆質問を考えずに済み、その分の時間を面接対策等に使えます。
一次面接、二次面接で同じ逆質問を使って企業毎の返答を比較し、一番感触の良かった企業の最終面接に力を入れる、と言った対応も可能でしょう。
尚、「どうしてこの会社の採用試験を受けたのか」「強みは何なのか」など、面接時に出された質問をそのまま逆質問にしてしまうと言う方法もあります。同じ内容をぶつけた時の返答次第で、企業側のビジョンが分かるからです。
逆質問をする時は、質問相手の役職により質問内容を変えるとよいでしょう。
就活生の立場からすると、面接官は全て「企業の人」と言うイメージになってしまいがちですが、実際には人事部に配属されたばかりの社員から、人事の役職を持った責任者、企業の役員や社長等其々立場が違います。
一社員に会社の未来を聞いたり、社長に有休の取りやすさを聞いたりするのは質問内容のミスマッチといえます。
基本的に一次面接や二次面接では企業の雰囲気や制度の利用状況などを逆質問し、役員・社長面接の場合は、長期的な経営目標などを聞く事をお勧めします。企業の長期的な経営方針は、役員や社長の考え方次第だからです。
現状の経営状態が良くても、社長が安易な経営拡大や他業種への進出を考えていたり、役員や社長が短期に入れ替わっていたりした場合は、入社後に業績が悪化する可能性もあります。
逆質問を利用してやる気のアピールも出来ます。「企業の求める人物像」や「職場で役立つ資格・スキル」を逆質問するのです。教えてもらった事を次の面接までに勉強して、次の面接時に更に深掘りした内容を質問する事も出来ます。
やる気アピールだけでなく、実際入社した後にも役立つスキルや知識を身に付けられるのもポイントと言えます。
しかし、逆質問を活用する為には、まず書類選考を突破しなければなりません。就活の書類選考では証明写真の仕上がり次第で第一印象が決まる為、就活対策を考えるなら、写真館でプロに撮って貰う事も考えましょう。