キャリアプランとは、企業に入社後の働き方や目標についての考え、その目標を達成する為の具体的な計画を立てる事です。「将来は社長に!」「いずれ独立して業界で有名になりたい」など目標を立てることは簡単ですが、その目標を実現する為には、自己分析をして計画を立て、継続していくと言った努力やスキルが必要になります。
勿論、「志望動機のように必須の物ではないから、作り込まずにアドリブで対応」と言った事も可能です。しかしその場しのぎにとっさに考えたキャリアプランを披露しても、大抵の場合面接官の納得感は得られません。さらに同じ面接に参加した、他の就活生が作りこんだキャリアプランを披露した場合は、面接の評価が大きく変わってきてしまいます。
自分の経験や実力等から実現可能な目標を立てる能力は、就活のみならず、社会人になってからも必要になりますので、この機会に磨いておくと良いでしょう。
採用側が就活生にキャリアプランを質問する理由は、「採用のミスマッチを避ける」為です。
新卒が「営業マンとして頑張りたい」「総務の仕事をしてみたい」「簿記を取ったので会計部門で働きたい」と考えているように、企業側も「営業マンが欲しい」「事務職が足りない」「今後この部署を強化したい」などといった目的があって求人を出しています。
営業マンとしてキャリアを積んで行きたい新卒を総務に配属した結果、仕事のモチベーションを失ったり、転職・退職を決意されたりしては、コストを掛けて新卒者を採用する意味がありません。
しかし、面接選考中に応募者のキャリアプランを確認できれば、企業と新卒者間の需要と供給を摺り合わせて、内定を出す事ができます。キャリアプランの確認は採用側、学生側双方にメリットのある事なのです。
多くの企業では「よほど優秀な一握りの人材以外は、どの新卒者も能力的にはたいした差が無い」と考えています。企業により働き方や仕事の内容等は違うので、実際に働いた事の無い新卒社員を戦力としてカウントしないのは当然と言えます。
企業にとって重要なのは、ある程度経験をつみ戦力として期待できるようになった後、どういう働き方で企業の利益に貢献してくれるのか、です。採用時点の実力や経験はさておき、「実力を身に付けた後どういう働き方をしたいのか」を面接時に聞いておけば、教育の方向性や配属部署等を調整しやすいのです。
面接でキャリアプランを聞かれる企業では、採用側の「欲しい社員」イメージにマッチする学生が内定を得やすいようです。
企業が求める社員像を知るには、採用ページや企業ホームページ等を参考にすると良いでしょう。企業理念や掲載されている社員インタビューなどから、どういう社員が活躍しているかを考え、マッチするキャリアプランを作成してみるのも良い手と言えます。
キャリアプランを考える時、「数年後にどういうビジネスパーソンになりたいか」と言うゴール、キャリアビジョンを見つけてから始めると良いでしょう。但し、ゴールが近すぎると計画性や継続性のアピールには不十分ですし、遠すぎると説明も長くなってしまいますので、具体的に五年後程度のキャリアビジョンを想定する事をお勧めします。
しかし、キャリアプラン等の質問に答える為には、それ以前に書類選考を突破しなければなりません。写りの良い証明写真を撮影する為に、プロカメラマンのいる写真館で撮影してもらいましょう。