インターンシップ制度を導入している企業は、基本的に就業経験のない新卒学生の採用に積極的であるといえます。
企業側がインターンシップを受け入れる為には、
〇学生向けカリキュラム作成
〇現場の社員から担当者を選出
〇長期インターンシップの場合の給与支払い
〇現職の社員からの理解
といった様々な準備を整えなければなりません。企業にとっては、実際に働いた事のない学生を受け入れる事にメリットはありません。しかし逆に考えると、インターンシップを実施している企業は、多大な労力とコストを掛けてでも、インターンシップで学生と会う事に価値を見出しているということなのです。
もちろん、インターンシップを行っている企業にも良し悪しはあります。客観的に見て良いと思われる企業でも、自分にとって働きやすい環境であるとは限らないのです。学生目線で企業側の社風や対応を見極めるという意味でも、インターンシップの参加はメリットがあるといえます。
インターンシップに参加する事で、企業の担当者がインターン参加者や就職希望者に対し、どのような応対をしているかを直接知る事が出来ます。将来、会社の戦力になりそうな有望な学生を確保したいと、本気で考えていれば横柄な態度や雑な対応をする担当者をつける事はありません。
又、カリキュラムがどの程度練り込まれているか、担当者がどれだけ熱心にフォローしてくれるのかによって、インターンシップに対する本気度も図れます。
極端な話、会社の方針で現場が嫌々インターンシップを行っている所なら、担当者や現場から歓迎されない場合もあります。「就職したら上司や先輩になる相手の対応」は、就職後の人間関係や職場環境にも影響してくるので、インターンシップに参加して社内の雰囲気や会社のスタンスを把握しておくと良いでしょう。
会社の業績や、新卒者向けの採用ページでは、
〇普段の雰囲気はどのような感じか
〇職場のコミュニケーションや情報の共有どのように行われているか
と言った会社の実情は分かりません。
しかし、インターンシップに参加して、一定期間通ってみれば、面接では分からない職場の雰囲気や、人間関係などもある程度知る事が出来ます。
仕事に対して求めるものは人それぞれです。
〇きつくて厳しい職場でも給与が高ければ問題無い
〇残業の少ない企業に勤めて趣味やプライベートを充実させたい
〇将来性や自分のキャリアを考えて大企業に就職したい
〇成長中のベンチャー企業に入って一年目から即戦力として自分のスキルを活かしたい
などなど、人により、「働きたい」と思う基準が異なるからこそ、自分自身の目と耳で職場環境を確認できるインターンシップに参加する事は、就活生にとって大きなメリットになると言えるでしょう。
インターンシップに参加する事も、就職活動も最終的には「条件の良い会社」「働いてみたい企業」へ就職する事がゴールです。しかし、新卒者の募集を行っている企業は多数存在します。何のビジョンも無く就職活動を進めて、「こんなつもりじゃなかった」と思う企業に就職すると、後悔が残ってしまうので気を付けましょう。
就職後に後悔しない企業を見つけるために、「将来なりたい自分」へと近づける会社かどうか、を基準にして進めて行きましょう。面接では分からない、企業の雰囲気や実情を知るためにもインターンシップに参加する事が役立ちます。
ただし、人気企業のインターンシップは募集人数が決まっているため、企業によってはインターンシップから選考対策が必要となります。就職活動も書類選考から審査が始まるので、働きたい企業の内定を得られるように、専門のフォトスタジオで最高の自分をアピールできる証明写真を撮りましょう。