社会人は原則として遅刻は厳禁です。極端な話ですが、重要な会議や商談に遅刻した場合、その場で大きな取引が流れてしまい、会社に大きな損失を与える場合も有ります。どのような事情があれ、遅刻をすれば取引先、同僚、先輩や上司に迷惑を掛けてしまう事になります。遅刻によって迷惑を被った側からすれば、遅刻の理由など関係はないので、遅刻を繰り返してしまうと、社会人としての評価は下がっていってしまいます。
・身嗜みを整える
・時間を守って行動する
事は、社会人としての基本マナーです。方向感覚に自信が無い、朝起きるのが苦手、など自覚がある場合は、就活中から工夫して遅刻を予防できるように、準備を整えておきましょう。
良くある遅刻の原因は、
・面接の開始時間が朝早く起きられなかった
・面接会場周辺に土地勘が無く道に迷った
・公共交通機関の事故などで移動に時間が掛かった
・一日に数社の面接を組み込み、結果遅刻した
の四つが良くあります。面接前日に緊張で眠れない、面接会場付近の地理が良く分からず迷う、公共交通機関が遅れてしまった、前の面接が押して次の面接時間に遅れた、といった事情で遅刻してしまうのです。
対策として、
寝坊:前日早く寝る・温かい飲み物などでリラックスする
道に迷う:事前に経路を調べておく、地図などを用意する
公共交通機関のトラブル:複数の経路を選べるように調べておく、早目に家を出る
スケジュールを詰め込み過ぎ:欲張らず面接と面接の隙間時間に余裕を持たせる
と言ったことが考えられます。当日の遅刻を予防しましょう。
遅刻してしまった場合は後悔して落ち込むより先に「どうやってリカバリーするか」を考えましょう。遅刻してしまった事実は覆すことは出来ません。遅刻した事実を受け入れ、先ず相手先への謝罪をしましょう。
基本的には、
・遅刻が確定したとき→電話
・遅刻して面接会場に入ったとき→口頭
・面接後→メール
の少なくとも三回は企業に連絡しましょう。人によっては、「少しの遅れだし、このぐらい許されるだろう」などと考える人もいますが、たとえ一分でも遅刻は遅刻、事前に連絡することが大切です。
面接時間に間に合わないと、企業の担当者「トラブルにあったのか?」「途中から面接に参加する気はあるのか?」といった心配をかけてしまいます。企業側も時間と経費をかけて面接をしているので、トラブルが起きたら真っ先に電話をして事情を説明し謝罪しましょう。
謝罪のポイントは、
・在籍している大学・氏名・面接に参加する事
・遅刻する事
・到着予定時間
・謝罪
・面接を受けられるかどうか・又は面接日時の振替変更が可能かどうか
を簡潔に伝える事です。長々と遅刻の言い訳をするのは相手に良い印象を与えません。短時間でわかりやすく伝えるべきポイントを伝え、相手側の指示を待ちましょう。
「遅刻しても面接の参加を許可された」
「後日に面接日を振り替えてもらった」
といった場合は、謝罪だけでなく感謝を伝える事も重要です。
就職の面接に遅刻=不採用ではありません。
・遅刻した時点で面接は不可
・遅刻したが面接の参加は可、但し原則不採用
・遅刻したが、理由や面接の結果次第で採用
など、企業の方針や担当者の考えにより対応は変わってきます。特に自然災害や、公共交通機関のトラブル等は事情を考慮してもらえる場合が多くありますし、短時間の遅刻であれば面接の内容次第で採用に至る場合もあるので、遅刻したとしても諦めずに、連絡を入れ謝罪しましょう。
遅刻してしまっても、企業や担当者によって、又、面接の結果によっては内定を得ることが出来ます。しかし、どのような理由であっても、遅刻した時点で「遅刻していない人」より、選考上の評価はマイナスになってしまいます。
面接では遅刻した分、より厳しい目でチェックされてしまう為、遅刻をしないで済む様に入念に準備をしましょう。
とはいえ、そもそも面接にまでたどり着かなければ、「遅刻したらどうしよう?」などと言った悩みも出てきません。先ずはエントリーシートや履歴書を作り込み、書類選考突破を目指しましょう。書類審査では、第一印象を左右する証明写真の出来栄えが重要になります。自分の魅力を企業に伝える為に、面接用の証明写真はプロのいる写真館で撮影する事をお勧めします。