建設業界・住宅業界・不動産業界　お勧めの証明写真

　建設業界・住宅業界・不動産業界では、生活の基盤となる家や、地域の学校やオフィスビルなどを支える重要な業界であるため、行動力や協調性があってポジティブな人物が求められます。証明写真撮影の際はこうしたイメージに合うよう外見を整えて臨むと良いでしょう。外見的な堅さは「中」程度、堅すぎず柔らかすぎない髪型・メイク・服装・表情を目指しましょう。

髪型（前髪等）
　中程度の堅さとは言う物の、大きな金額が動く業界でもあるので、ある程度信頼性が感じられる身嗜みが望ましいと言えます。髪色は基本の黒です。男性の場合は耳に掛からない長さ、女性で長い人の場合はお辞儀をしたときに顔周りが隠れないようにすっきりまとめると良いでしょう。

メイク
　ナチュラルメイクが基本となります。ベースメイクでクマや吹き出物をカバーして不健康そうな印象を消し、ポイントメイクは派手な色を避け、清潔感があって明るい印象に仕上げるようにしましょう。アイラインなどは丸みを帯びた線よりも、真っすぐな線でシャープな印象を作るのがおすすめです。
男性も、必要に応じてスキンケアと、ベースメイクを中心としたメンズメイクを施しましょう。

服装（スーツ）
　男女ともに服装は黒か濃紺、ダークグレーのスーツ、インナーも白でオーソドックスな形のシャツやブラウスを着用するのが基本です。男性の場合、ネクタイは就活カラーと呼ばれるグレー系、ブルー系、レッド系、イエロー系などの細かめストライプ又はチェック柄を選ぶと良いでしょう。

表情
　真面目な印象を与えるには少し引き締まった表情を見せたい所ですが、真顔だと怖い印象の証明写真になりがちなので、少し目を見開き気味にして心持口角を持ち上げ、軽く微笑むとポジティブさや行動力を示せるでしょう。

エアライン（CA）・マスコミ（アナウンサー）お勧めの証明写真

　エアライン業界・マスコミ業界では、多くの人の目に触れる機会が多い業界なので、とりわけ見た目が重視されます。そのため、通常の証明写真に加え、全身写真やスナップ写真などの提出が求められる場合が多いのです。
清潔感はもちろん、華やかさ、美しさが重要視され、安心感や信頼感なども求められます。
そういった印象を与えられように、身嗜みを整えます。又応募者が身嗜みを整えて応募してくることは前提ですので、その中でいかに自分らしさを出せるかという点もポイントになります。

髪型（前髪等）
　エアライン業界（CA）志望の場合は、ヘアスタイルはシニヨン(お団子)が基本です。シニヨンが似合わないという方は、ハーフアップやポニーテールでも大丈夫です。短い髪の方は、ボブヘア何度顔周りがすっきり見える髪型が良いでしょう。いずれのスタイルも前髪は左右の眉全体が見えるようにセットしましょう好感度高めなのは、8：2で分け目を付けた斜め前髪です。
　マスコミ（アナウンサー）志望の場合は、特に決まった髪型は無いのですが、清潔感がある事と、お辞儀をした時に顔に髪がかからない様なスタイルを選びましょう。前髪も眉毛にかからないようにスタイリングします。一つに纏める時は結ぶ位置が高いと子供っぽく見えたり、カジュアル感が増したりしてしまいますので、低めの位置に結びましょう。他業界と異なりゴムやピンで止めるだけでなく、上からシュシュなどで飾ると良いでしょう。
　スナップ写真を撮る時の髪型はバストアップ写真の時と同じでも良いですが、多少変えることで雰囲気を変えられます。変える場合は顔周りが隠れない様なスタイルにしましょう。

メイク
　上品で女性らしく見えるメイクが好まれます。清潔感も大事です。厚塗りを避け肌の色ムラを無くす化粧下地は必須です。肌色に合わせて下地を選びましょう。ファンデーションは気になる部分を中心に薄めに塗ります。ハイライト、ローライトで自然な立体感を出しましょう。ポイントメイクはナチュラルに仕上げます。時間を掛けて丁寧なメイクをしましょう。

服装（スーツ）
　エアライン業界（CA）の服装は、リクルートスーツが基本ですが、体型に合ったサイズ・デザインのものを身に付けましょう。
マスコミ（アナウンサー）の場合もスーツ着用ですが、リクルートスーツに限らず明るい色（パステルカラーなど）のスーツもお勧めです。自分に似合う色のものを選びましょう。
どちらも、スナップ写真ではスーツではなく私服で撮影に臨みます。自然な表情や全体の雰囲気がチェックされる為、公園等屋外で撮影するケースが多いです。「清楚・上品・知的」と言ったイメージが伝わるようにトップスはニット、ボトムスは膝丈スカートといったコーディネートをすると良いでしょう。

表情
　バストアップ写真、スナップ写真共に、他業界ではNGとされる「歯を見せた笑顔」がベストです。しかしカメラの前で急に笑顔を作ろうとしても難しいので、日頃から表情筋を鍛え、笑顔のイメージを作りましょう。

化粧品業界　お勧めの証明写真

　化粧品業界では、化粧品が好きでメイクが上手な人が採用されやすいと思われがちですが、濃い目に化粧したり、流行の化粧でこなれた感じを出したりするよりも「清潔感」に重点を置き「好感度アップ」するようにして、華やかさを演出するようにしましょう。

髪型（前髪等）
　化粧品業界では、明るさや華やかさが求められますので、ハーフアップがお勧めです。ただ、志望するブランドによるイメージもありますので、志望先のビューティアドバイザー等の髪型を参考にしてみるのも良いでしょう。

メイク
　ベースメイクに重点を置くようにし、クマなどの難点をカバーするだけでなく、下地やファンデーションの部分的重ね塗りをして、立体感や透明感を出していくのがポイントです。アイメイクは目力が出るようにしっかり行い、その分リップメイクは主張しすぎない色を選ぶようにしましょう。これを基本にして志望するブランドに合うようアレンジしてください。

服装（スーツ）
　化粧品業界の中でも、日本企業か外資系か、老舗企業かベンチャー企業かなどで服装コードの堅さは変わってきます。堅めの企業であれば濃紺やダークグレーといった金融業界に近い感じに、柔らかめの企業であれば、多少明るい感じや地模様の入ったスーツも大丈夫です。

表情
　華やかさを求められる化粧品業界では、「歯を見せない笑顔」がお勧めです。しっかり目元を意識し、口角も上げて笑顔にしましょう。ただし、堅めの企業の場合は少し押さえた笑顔、「ほんのり微笑む」感じにすると良いでしょう。

機械関係・医療用機器業界・製造業　お勧めの証明写真

　機械関係・医療用機器業界・製造業では、生産品にミスがあれば、人命に関わる可能性もある業界のため、誠実さや几帳面さ、困難に立ち向かう強い意志といったものが求められます。証明写真ではこうした点をアピールできるよう身嗜みを整えましょう。

髪型（前髪等）
　男女とも顔周りをすっきりと見せ、毛先がハネたりしない様にまとめましょう。髪にツヤがあると清潔感や健康的なイメージを与えられるので、整髪料やヘアアイロン等でスタイリングできるとベストです。

メイク
　基本的にはナチュラルメイクです。清潔感が重視されますので、肌トラブル等はベースメイクでカバーしましょう。ポイントメイクも控えめにしますが、目力は強調したいので少しアイメイクをしましょう。ただし、付けまつ毛やエクステンションなどはＮＧです。
男性もクマや吹き出物などがあると、不健康そうに見えますので、就活メンズメイクを利用すると良いでしょう。

服装（スーツ）
　服装の堅さは、志望先にもよりますが「堅い」～「中」にあたります。男女共に無地で濃紺のスーツ、インナーは台形の襟付きシャツを選ぶのが無難です。男性のネクタイは模様が細かめの物が良いでしょう。アクセサリー類は極力外して何も付けないのが望ましいです。

表情
　堅めの業界といえますが、「ほんのり微笑む」のが良いでしょう。目を少し見開いて、口角を持ち上げるようにします。撮影の時に、いきなり笑顔になろうとしてもなかなか上手くいかないので、撮影に備えて表情筋をトレーニングしておきましょう。

食品メーカー・飲食業　お勧めの証明写真

　「食」に関わる業界である食品メーカー・飲食業界では何よりも清潔感が求められます。髪の長さ・髪型、スーツの肩のフケ、埃等細かい部分しっかりチェックして撮影に臨みましょう。

髪型（前髪等）
他業界よりも清潔感が重視されます。男性も女性も華美でなくすっきり纏まった上方にスタイリングする事を意識しましょう。ハネや後れ毛などにも注意が必要です。整髪料の付けすぎも気を付けたい所です。女性の場合、ヘアアクセサリー等は着けないようにしましょう。

メイク
　食品業界の現場や飲食店などでは、製品や料理に異物が混入するのを避けるため、女性のアクセサリー着用やネイル、マスカラなどの化粧品の使用が禁じられている場合が殆どです。就活でも控えめなメイクを心がけましょう。ただし健康的な印象や清潔感は演出したいので、肌荒れやクマ、吹き出物等のトラブルはメイクでカバーして、ポイントメイクは元のパーツを活かすようにナチュラルなものにしましょう。

服装（スーツ）
　服装の堅さとしては「中」程度、男女共に濃紺か濃いグレーのスーツにインナーは白シャツです。女性の場合インナーの襟はオープンカラーでも大丈夫です。

表情
　志望先の社風によりますが「ほんのり微笑む」～「微笑む」の間がベストです。飲食業界の場合は接客等も有るので、微笑んだ方がよいのですが、歯は見せない方が良いでしょう。普段から表情筋を動かして、撮影の時に自然な笑顔が出来るように準備しましょう。

金融・保険業界　お勧めの証明写真

　金融・保険業界は、大きな金額を動かす仕事なので、全業界の中でも、とりわけ堅さが求められます。誠実な印象・信頼感が得られるように身嗜みを整えて写真撮影に臨みましょう。

髪型（前髪等）
　男女とも前髪ははっきりと分け目を付けましょう。トリートメントやカット等、日頃からメンテナンスをして、しっかり纏まるように土台作りをしておきましょう。女性の場合はボリュームが出過ぎないように、後ろに纏めておきます。男性の場合は髪を短めにカットしておいたり、分け目をはっきりと作っておきましょう。髪型がキチンと整っている事で清潔感や信頼感を演出できます。

メイク
　基本のナチュラルメイクで大丈夫です。ただし、信頼感を持ってもらえるよう凛とした強さをアピールしたいので、アイメイクは強めにします。黒や濃いブラウン等を使い、アイラインやマスカラ、アイシャドウなどで派手にならない程度に目元を強調するのがお勧めです。
　男性の場合もスキンケアで肌を整えて撮影に臨みましょう。肌荒れやニキビ等の肌トラブルが起きてしまった場合は、コンシーラーやファンデーションを活用してカバーしましょう。

服装（スーツ）
　男女とも、もっとも堅い服装で臨みましょう。男性なら濃紺のスーツに小紋柄のネクタイがお勧めです。黒は堅いのですがお客様に威圧感を与えてしまうという理由で、金融業界では敬遠されます。女性の場合は濃紺か黒のスーツで、ボトムはタイトスカートです。パンツスーツは避けましょう。インナーは襟が出ないレギュラータイプのブラウスを着用して落ち着いた印象にすると良いでしょう。

表情
　仄かに微笑んでいるように見える表情を目指しましょう。真顔では怖い印象の証明写真になりがちですし、逆に誰が見ても「笑っている」と分かるほどしっかり笑顔を作ってしまうのも、親近感が出すぎて金融・保険業界には向きません。わずかに目を見開き、口角は少し上げて表情をつくってみましょう。

IT業界・通信業界・情報サービス　お勧めの証明写真

　IT業界・通信業界・情報サービス業界では、常に新しいサービスや技術が現れ、最新の情報をキャッチアップ出来る流行に敏感な人材が求められます。又お客様や取引先など社外でも、チームメンバーや他部署など社内でも、コミュニケーションを取る場面が多く、コミュニケーション能力の高さも重視されます。そういったスキルをアピールできるような身嗜みが必要になります。

髪型（前髪等）
　比較的柔らかめです。ITベンチャーなどは入社後も服装が自由であったりしますが、志望企業によっては取引先が大手企業だったりする事もあり、堅い見た目が必要になることもあります。個性を出すというよりは、清潔感あるシンプルなスタイルにトレンドを少し取り入れてみるのも良いでしょう。
　男女とも髪色は濃い目の茶色くらいは許容範囲と言えます。髪が長い女性の場合、顔周りが隠れないように纏めたほうが良いのですが、結ぶ位置は少し高めの位置でも大丈夫です。男性の場合も整髪料で立たせるスタイルもOKですが、清潔感を損ねないように気をつけましょう。

メイク
　基本のナチュラルメイクです。ポイントメイクなどでトレンド感をプラスするのも良いでしょう。逆にスッピンなどはNGです。
　男性も肌トラブルの場合等必要に応じて就活メンズメイクを施すのもお勧めです。

服装（スーツ）
　基本的には男女とも濃紺や濃い目のグレーのスーツです。女性の場合、志望先の社風によってはパンツスーツもOK。堅めの企業を志望する場合はタイトスカートか台形スカートが無難です。
インナーのシャツの形も比較的自由といえます。ボタンダウンやワイドカラー、ノーカラーでも大丈夫です。女性の場合はシャツ生地のインナーにするかカットソー生地のインナーにするかは、志望する企業の堅さに合わせて選ぶと良いでしょう。
　又、ベンチャーやスタートアップの選考では、服装が自由なこともあるのでその場合は無理にスーツを着用せず、私服でも問題ありません。志望する企業の社風に合わせましょう。

表情
　笑ってはいけないと思われがちな証明写真ですが、「微笑む」のがベストです。目を少し見開き口角を上げ、歯を見せずに笑顔を作りましょう。

商社　お勧めの証明写真

　海外勤務等も多い商社では、行動力がありチャレンジ精神旺盛、個性もあり主体的な人物が求められる傾向があります。外見の堅さは余り重視されません。個性が尊重されますので自分らしさが表現できるような証明写真を目指しましょう。

髪型（前髪等）
　男女とも、清潔感のある髪型なら、暗めの茶髪でも大丈夫です。男性の場合、毛先を立たせたスタイルも許容範囲です。女性の場合、髪を結ぶ位置が高目でも大丈夫ですが、顔の輪郭や額、眉が隠れないような髪型である事は必須です。

メイク
　商社志望の方のメイクでは、アクティブさをアピールしましょう。ベースメイクを施し、ポイントメイクはアイシャドウ、チーク、リップメイクで血色良く見えるよう色使いを考えます。チークは、丸く入れずに直線をイメージして入れると、シャープで知的な印象になります。

服装（スーツ）
　商社では堅い服装は求められません。男女とも濃紺か濃いグレーのスーツですが、地模様が入ったものでも大丈夫です。インナーも男性はボタンダウンシャツやワイドシャツでも良く、女性はノーカラーシャツでも問題ありません。カットソー生地のインナーは志望する企業の社風に合わせて選びましょう。

表情
　商社に応募するときの証明写真では「ほんのり微笑む」～「歯を見せない笑顔」が良いでしょう。志望先の社風によって笑顔の度合いを判断しましょう。ただし意志の強さは表現したいので、目をしっかり見開く事は意識しましょう。

公務員　お勧めの証明写真

　公務員に必要なのは、親近感と真面目さ、聡明さや、健康的なイメージです。特に役場や学校関係など、地域密着型で一定の人とコミュニケーション取ることになる場合が多いので、好感度の高い見た目にすると良いでしょう。堅さとしては金融業界並みにしっかり堅い身嗜みにしましょう。

髪型（前髪等）
　男女とも、耳を出した髪型がお勧めです。清潔感を出す為、ハネや後れ毛等が目立たないようにスタイリングしましょう。真面目さを出す為、前髪に分け目を入れるのも良いでしょう。また、健康的印象を出す為にはツヤも大切なので、整髪料やドライヤー、ヘアアイロン等を活用して自然なツヤに仕上げましょう。

メイク
　ナチュラルメイクを基本に、健康的なイメージを演出するため、チークやリップにオレンジ系の色味を使うのがお勧めです。
　男性も肌トラブルなどをカバーするため、就活メンズメイクを活用しましょう。

服装（スーツ）
　金融業界と並んで堅い服装が好まれます。黒、濃紺のスーツで、女性のボトムスはタイトスカートです。インナーは白の台形襟付きシャツ、ボタンは一番上まで留めます。証明写真には写りませんが足元は、男性なら黒の紐靴、女性は黒のパンプスを履くと良いでしょう。

表情
　堅めの表情でいいのですが、真顔だと怖い感じにもなりがちなので、「ほんのり微笑む」のがお勧めです。笑いすぎないよう心持口角を上げて写りましょう。ただし口元だけだと不自然に見えますので目元も意識しましょう。事前に鏡でイメージすると良いでしょう。

マスコミ系・広告・コンサル業界　お勧めの証明写真

　マスコミ系・広告・コンサル業界は、対企業のビジネスとして成り立っていますので、一般消費者を相手にするのではなく、専門家としてクライアントから信頼される必要があります。その一方コミュニケーション能力の高さ、も重視されます。社交性を感じさせつつ親しみ易過ぎないようなバランスが大事です。

髪型（前髪等）
　プロっぽさを演出する必要がある為、子供っぽく見える髪型はNGです。男性の場合は前髪を短くして、額を出すようにすると大人っぽく見せられます。女性の場合、二つ結びだと幼い感じに見える為、纏めるなら低めの位置で一つ結びにするか、ハーフアップが良いでしょう。

メイク
　広告やマスコミでは、制作現場で様々な担当者を纏めるリーダー的な立場になる事もあり、一つの案件を完成や成果まで持っていく責任感も求められます。そうした意志の強さを表現するには、やはり目力です。アイラインやマスカラと言ったアイメイクを施しその分リップメイクを控えめにするのは化粧品業界と同様です。

服装（スーツ）
　マスコミ系やコンサル・広告業界は、全業界の中でも求められる服装の基準が比較的柔らか目なので、他業界ではNGとされやすい、地模様の入ったスーツや女性のパンツスーツなどでも大丈夫です。インナーもボタンダウンやワイドカラー、ノーカラーも許容範囲です。
但し、カットソー素材ではなくシャツ素材の物を選んでおくのが無難と言えます。アクセサリーは女性の小ぶりなピアス、ネックレス程度が限度で、男性のピアスは避けた方が良いでしょう。

表情
　「歯を見せない笑顔」が正解です。目を見開き、口角を上げて微笑んで見えるように表情を作りましょう。

流通・小売業界　お勧めの証明写真

　流通・小売業界での仕事は、直接消費者と接する機会が多い物です。その為外見に求められるのは、清潔感に加え、好感度や親近感といった要素が挙げられます。証明写真では、そういった印象を与えられるように意識して身嗜みを整えましょう。

髪型（前髪等）
　流通・小売業界の場合、外見に求められるのは比較的柔らか目が多いです。男性の場合は、毛先をハネさせたスタイルでも問題ありませんが、サイドに分け目を付けた髪型だと、より好まれる傾向があります。女性で髪の長い人は、ハーフアップか一本結びで撮影に望みましょう。

メイク
　志望先企業にもよりますが、様々なお客様に接する事を想定して万人受けするようなメイクを施すと良いでしょう。流行・トレンド感は余り意識しなくても大丈夫です。ベーシックなナチュラルメイクに、目元に効果的なアイラインを細目に入れると良いでしょう。

服装（スーツ）
　流通・小売業界では服装の堅さは比較的柔らか目といえます。男女とも濃紺・濃いグレーのスーツを基本に、志望先の社風によって、地模様入りのものでも大丈夫です。インナーは、男性の場合はボタンダウン等、女性の場合は、襟無しの物でも良いでしょう。アクセサリーは控えめにシンプルなデザインで小ぶりの物を付けても大丈夫です。

表情
　柔らか目の業界なので「歯を見せない笑顔」を基本に、志望先企業の社風に合わせ堅めの所なら、「ほんのり微笑む」程度、柔らか目の所なら「微笑む」といったように写る表情を決めましょう。いずれも目を少し見開き、口角を上げる事を意識しましょう。

アパレル業界　お勧めの証明写真

　アパレル業界ではなんと言っても個性が評価されます。面接時に「私服着用」を指定される事も珍しくありません。しかし個性が重要と行っても何でも許されるわけではなく、最低限の就活マナーを抑える事と、志望する企業ブランドの方向性とマッチしていることが求められます。

髪型（前髪等）
　アパレル業界といえども「清潔感」は重要です。他業種に比べ、男性の茶髪や長目の髪、毛先を立たせた髪型などもある程度は今日範囲ですが「清潔感があるかどうか」を心がけましょう。又、トレンドとかけ離れたスタイリングは逆に悪印象を与えてしまいます。女性の場合、濃い目の茶髪は許容範囲と言えます。髪が長い場合は他業種同様、顔回りが隠れないように纏めておきましょう。

メイク
志望先企業のブランドがラグジュアリー系の場合は、清潔感と同時に華やかさ洗練された印象が大事です。ナチュラルメイクではなくフルメイクを施し、トレンドを取り入れましょう。志望先がカジュアル系の場合はナチュラルメイクでも大丈夫ですが、すっぴんや、手抜き感のあるメイクはNGです。日頃から、ファッションやメイクを楽しんでいることが伝わるようなメイクにしましょう。

服装（スーツ）
　アパレル業界の場合、全身写真の提出を求められる事もあります。その場合、応募先のブランドのアイテムを身に着けるのがお勧めです。ただし、全体のセンスを見られる為、そのブランドのアイテムさえ身に着けていれば良い、と言うものでもありません。又、面接時もそうですが証明写真撮影時に「私服」が指定されている場合もあり、スーツ着用はNGです。
逆にスーツを指定されていたり、どちらでも可の場合でスーツを着用して撮影する時は、他業界では敬遠されやすい地模様の入った生地や、女性のパンツスーツもOKです。インナーもボタンダウンやワイドカラー、ノーカラーなども許容範囲、女性の場合シャツやブラウスではなくカットソーも大丈夫です。
　ピアスやネックレス等、アクセサリー類も問題無いと言えますが、余り派手な物や奇抜な物は悪印象になるので避けましょう。ガーリー系、ロリータ系などブランドによってはカラコン使用も大丈夫なようです。

表情
　接客がメインとなるアパレル業界では、センスや着こなしの他に素養として明るさ、愛嬌といったものが重視されます。証明写真は笑顔で写りましょう。他業界ではタブーな「歯を見せた笑顔」がお勧め。しかし、志望先によってはブランドイメージが合わないこともあるので、「ほんのり微笑む」程度で留めるのが良いでしょう。

観光・ホテル業界　お勧めの証明写真

　観光業界・ホテル業界は常にお客様と接する仕事のため、明るさや親近感が求められます。さらに、体力勝負の面もあるので、健康的なイメージを与える証明写真となるように、身嗜みを整えて撮影に臨みましょう。

髪型（前髪等）
　観光業界・ホテル業界では、老若男女を問わず様々なお客様と接する為、堅すぎず柔らかすぎない見た目が好まれます。健康的で清潔感のあるイメージを出しましょう。アイロンや整髪料等を活用しツヤを出すなど、髪そのものの印象も大切です。髪型（前髪）は、表情が見えやすいよう、顔周りを隠さないスタイリングがおすすめです。

メイク
　接客がメインとなるので、健康的に見えるようにナチュラルメイクより、血色が良く見えるようにしましょう。チークやリップなどのカラーは、オレンジ系などを選ぶと良いでしょう。男性も、撮影前などスキンケアに気を配りましょう。もし肌トラブルなど起きてしまった場合は、就活用メンズメイクを利用しましょう。

服装（スーツ）
　服装の堅さは、他業界のなかでも「中」程度となります。ただし、志望先が老舗旅館等を経営している場合などは、少し固めの方が良いでしょう。ほかにも志望先により調整しましょう。

表情
　親近感のある「歯を見せない笑顔」が望ましいといえます。目を見開き、口角を上げて微笑んでいる表情を練習しておきましょう。

まとめ

　就活における履歴書の証明写真の撮り方についてご紹介しました。しかし、ここで揚げたものは数多ある業界の一部ですので、他の業界を志望するときなど、その業界や志望先に合わせた、適切な写真を撮るようにしましょう。写真館のスタッフにアドバイスをしてもらうのも良いでしょう。