ナチュラルメイクは就活の基本

　就活の場では、高度なファッションセンスや自分の魅力を引き出すオリジナリティのあるメイクは求められていません。なぜなら就活は「実際に企業内部で働いている人達によって、一緒に働く仲間を選別する場」だからです。

　もし自分が企業の人事担当だったとして、派手なメイクや周りから浮いた格好をした人とぜひ一緒に働きたいと思うでしょうか。心理学では、第一印象は出会ってからの数秒ほどで決まり、よほどの事が無い限り半年程度は変わらないとされています。他人と違う所を見せると言う事は、良い点も悪い点も注目を集めてしまいます。第一印象で「協調性がなさそう」「TPOに合わせた身嗜みが出来ない」と言った悪印象を持たれてしまうと、かなりの実績やアピール力が無いと、マイナスイメージを跳ね除けて内定をもぎ取ることができません。

　ただ、メイクに対する印象や好みは人それぞれです。若い女性と年配の男性では「派手なメイク」の基準が違う為、ギリギリのラインを攻めるのも難しいでしょう。ナチュラルメイクは、大多数から好感をもたれやすいと言う意味で就活の基本と言えます。

NGメイク1　濃いアイメイク

　ひとつ目のNGメイクは、濃いアイメイクです。就活中の女性の多くは無難なナチュラルメイクをしているので、目じりを跳ね上げる「猫目メイク」をしたり、目の上下をアイラインで囲んだり、派手目のアイシャドーをしたりすると周囲から浮いて見られます。
　また、マスカラの付け過ぎも要注意です。目を大きく見せるため下まつげにマスカラを付けますが、下まつげは元々余り長くないので、マスカラでボリュームを持たせると不自然な印象になりやすいのです。付けまつげも顔全体の印象が派手になりがちなのでお勧めできません。

　ナチュラルメイクの場合は、ニュートラルなマットブラウンのアイシャドーをメインに焦げ茶、ベージュと言ったアースカラーで目元を仕上げます。アイラインやマスカラは目元を引き締めるためブラックを使うといいでしょう。

NGメイク2　厚塗りファンデーション

　二つ目のNGメイクは、厚塗りファンデーションです。就活のメイクでは良く見せたいと言う思いも働き、普段よりシミや毛穴が気になってついついファンデを厚く塗ってしまいがちです。又、普段あまりメイクをしない方の場合、どの程度塗れば良いのか加減がわからずに厚塗りになっているケースもあります。
　ファンデーションは顔色を補正してくれる便利さがありますが、厚塗りすると肌本来の赤みや、表情が判りづらくなる弱点があります。厚塗りしたファンデが落ちることを心配し笑顔がぎこちなくなったり、受け答えはハキハキしていい印象なのに、顔色が悪く見えてマイナス効果になってしまったりすると自分の魅力を十分に発揮出来ません。
　ファンデーションは薄く、を心がけ、気になるニキビやシミ、クマなどはピンポイントにコンシーラーで隠すようにしましょう。ツヤ感のあるファンデはカジュアル向けですし、緊張で汗をかくとテカリが目立ってしまいます。テカリ予防と落ち着いた印象になるマット系のファンデーションは就活にお勧めです。

NGメイク3　つやつやのリップグロス

　最後三つ目のNGメイクは、つやつやのリップグロス。特にラメ入りの物は、印象が派手になってしまう為気を付けた方が良いでしょう。就活ではこまめに化粧直しする余裕が無いことも多いので、体温やpHにより発色の変わるティントリップもお勧めできません。

　原色系は派手すぎてNG、パープル系は顔色が悪く見えてしまいます。肌なじみの良いピンク系を選び、色落ちが気になる場合は同系色のリップペンシルと口紅を重ねると良いでしょう。

自然な美しさを引き出しましょう

　就活では万人にマイナスイメージを持たれづらいナチュラルメイクがお勧めです。メイク崩れを心配する事なく、明るい表情とハキハキした受け答えを見せられるメイクをする事が肝心です。

　女性の場合、書類選考の写真の出来栄えで、面接へ進めるかどうかが決まる事もあります。肌質や、髪型によって最適なメイクや、使用するカラーは変わってきます。より良い就活写真にしたい、就活向けナチュラルメイクの仕方を覚えたい人は、プロによるヘアスタイリングやメイクを受けられる写真館を利用すると良いでしょう。