グループディスカッションでは参加者の中で役割を決めていきます。その中で一番目立ちもっとも話す機会が多いのが進行を担う司会となります。
上手くこなし結果を出せれば評価を得られるポジションですので、積極的に立候補する方も少なくありません。ですが進行が上手く行かず議論自体が盛り上がらなければ逆に評価を落とす場合もある大切なポジションです。
司会として評価を得る大切なことは、全体を把握して参加者から意見を引き出せるように指名をしながらサポートを行い進行していくことです。その上で議論が解決や進められる結果になれば高評価に繋がります。
意見の押し付けや目立とうとせず、全体をまとめて進行していくことが一番のリーダーシップとなり司会として上手くいくコツとなります。
ディスカッションの中で出てきた意見や進行の内容を記録していく係が書記としての役割です。意見や内容をただ単にメモをするだけになりますと、その後の発表ではまとまっていないため困るパターンがあります。何が疑問や問題の部分でどのような意見が出てきて、最終的にはどれが選ばれたかをまとめると発表しやすくなります。いくら司会が上手くても書記が上手くまとめないと発表が微妙な内容になってしまいます。
ただし記入することだけに集中しすぎると議論の傍観者になってしまいますので注意です。グループディスカッションは、参加者全員が評価として見られ全員がアピールできる場になります。どれだけキレイに記入されていても議論に参加しなければ評価を得られないでしょう。
意外と書記の担当は行う事が多く、記録を取らないといけませんしご自身の意見やアピールもしないといけません。チャンスの部分は色んな意見を誰よりも確認できるポジションなので、ある程度意見を聞いてからまとめて意見を言える立場なので、周りは聞き入れやすくなります。複数の事項を同時に処理ができるアピールも評価に繋がりやすいので、自身のある方はおすすめいたします。
グループディスカッションでは、決まった正解がない課題が出されます。このような課題の注意点は制限時間内に意見がまとまらないことが多い為、制限時間をいくつかの内容によって区切る役割がタイムキーパーとなります。
司会や書記と違い、あらかじめ決められていないケースもありますので、ご自身のグループがアピールできるように提案又は立候補してもよいでしょう。
もし司会や書記、タイムキーパーといった役割を行わなかった場合は、議論に集中するチャンスですので切り替えていきましょう。
自身の意見を伝えるときに、なぜそのように考えたか、メリットは何なのか、結果は?などの内容をまとめると良い評価が得られます。自身の意見を言わない人は論外ですが、話が長くまとまっていない内容になりますと評価がしにくくなります。
気を付けるポイントは、反対意見に立つ人に対して共感や理解を示す姿勢を見せてから伝えましょう。相手の意見の良いところを認めるが問題点や疑問点を一つずつ確認することで、実際の仕事現場などどのようになるのかが見られます。
グループディスカッションは自身の意見を通せたら成功や、相手と張り合えば勝ちなど争う形を見るのではなく、議論として良い方向になっているか貢献していることを高く評価に繋がります。それぞれの役割になっていたときにご自身がその役割の性質と結果どのような対応しているかが大事になってきますので、建設的な議論を積極的に交わしていきましょう。